小学校内で灯油1千リットル漏出させた疑い 兵庫県警が小学校長ら書類送検
2012.1.7 01:47 産経新聞
校舎内に灯油を送る配管から灯油約1千リットルを漏出させたとして、兵庫県警生活環境課と養父署は6日、消防法違反容疑で同県養父市の市立養父小学校の校長(59)と当時の教頭(54)、学校設置者としての市を神戸地検豊岡支部に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
書類送検容疑は平成22年3月31日、配管に穴が開いているのに点検作業などをしないまま、地下のタンクに灯油約1千リットルを給油し、漏出させたとしている。
捜査関係者や市教委によると、灯油が漏れたのは、地下タンクから校舎内に灯油を送る鉄製の配管。1階の体育倉庫内を通る部分が老朽化による腐食で穴が開いていた。業者がこの日、地下タンクに灯油約3千リットルを給油。学校側はストーブがつかないなど異常に気付いたのに、さらに約1千リットル給油したという。
近隣住民から同日、「水路に油が流れている」と養父市役所に通報があり、漏出が発覚。漏れ出した灯油は用水路を経て、同小近くの円山川まで流れ出たとみられるが、その後の調査では生態系などへの影響はなかったとしている。